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先行上映会オフィシャルレポート
ドレスアップした姿で登壇し、トークショーでも大盛り上がり!
キャストから偉い人に“お願い”も!?
10月3日(金)より放送がスタートするTVアニメ「最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか」の第1話~第3話先行上映会が、9月28日(日)ユナイテッド・シネマ豊洲にて開催されました。当日は多くのファンが詰めかけ、熱気に包まれる中での上映となり、上映後にはキャストによるトークショーも実施。主人公・スカーレット・エル・ヴァンディミオン役の瀬戸麻沙美さん、ジュリアス・フォン・パリスタン役の加藤 渉さん、ナナカ役の富田美憂さんが登壇し、アフレコでのエピソードやキャラクターへの想い、作品に対する熱意をたっぷり語り合ったイベントとなりました。そのステージの模様をお届けします。
TVアニメ「最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか」は、クールビューティーな令嬢・スカーレットが、“拳”を武器に悪徳貴族たちを成敗する、《スカッと痛快ファンタジー》。作中には美麗なキャラクターたちが次々と登場し、鮮血が舞う爽快なパンチシーンや優雅な音楽に乗せて描かれるアクションなど見どころが満載で、観る者を一気に作品世界へ引き込みます。
第1話~第3話の上映後、MCを務める中山信宏プロデューサーの呼び込みを受けて、瀬戸さん、加藤さん、富田さんがステージに登壇。瀬戸さんは「今日は皆さん、観ていただいた後ということなので、たくさんお話していきましょう!」と明るく挨拶し、スカーレットをイメージした赤いドレス姿を披露しました。加藤さんと富田さんも華やかにドレスアップして、「第一王子という役柄なので、本日は品よく進行できたらなと思います」(加藤)、「作品がお上品なので、ガハハと笑わないようにします」(富田)と、ユーモアを交えて挨拶し、会場を和ませました。

最初のトークテーマは、作品の第一印象や出演が決まった際の心境について。瀬戸さんは「キャラクターのビジュアルの美しさに圧倒されましたが、内容を読み進めると意外と血生臭くて、痛快な部分もある作品だなという印象を受けました」と、第一印象を回想。さらに、「悪人に拳を振るうのは、現実ではできないことなので、思う存分、役を楽しもうと思いました」と、アフレコに臨む際の意気込みを語りました。

加藤さんは「原作を読ませていただいたときは、アニメ化のハードルが高いんじゃないかというプレッシャーもありつつ、僕自身もアニメ化を楽しみにしながら参加させていただきました」と振り返り、作品に対する期待感と責任感をにじませました。

一方、富田さんは「武道を嗜んでいる身としては、素手で戦う女子はすごくかっこよく見えます。悪人を成敗してくれるスカッと感が魅力だなと思いました」とコメント。自身の空手歴6年の経験を交え、独自の視点から作品の魅力を語りました。

続いては、キャラクターを演じるにあたってのこだわりが語られました。作中で最も高い身分を持つジュリアスを演じる加藤さんは、第一王子らしい言葉遣いや品格を意識して演技に臨んだとのこと。国のことを第一に考えて行動するジュリアスの目的は理解しやすいものの、「スカーレットに対しては何を考えているのかが難しかった」とし、二人の関係性を一つずつ丁寧に紐解きながら役に向き合ったと明かしました。

「男の子役をがっつり演じるのは初めて」と語る富田さんが演じるナナカは、獣人族の少年という役どころ。とくに犬の姿になったときの鳴き声に苦労したそうで、寝息を表現する際には、自身が飼っている犬を観察して参考にしたというエピソードも披露しました。

スカーレット役の瀬戸さんは、拳一つで戦うキャラクターの力強さを表現しつつも、暴力的になりすぎないように工夫。「貴族ならではの品や、可愛いところも残すように心がけました」と語り、アクションシーンでは息遣いのタイミングを細かく指示されていたものの、収録を重ねるうちに自然とその感覚を掴めるようになったと振り返りました。

完成した映像を観た感想を尋ねられた瀬戸さんは、「1話を観て、次が楽しみという感覚が『さいひと』には詰まっている」と、アニメの構成とテンポの良さを称賛。さらに、「曲がとても優雅で、そのおかげで世界観が一気に作られたように感じました」とコメント。すると、プロデューサーから実際のオーケストラ編成に揃えて音楽が作られていることが明かされ、3人もその細部へのこだわりに感心した様子を見せました。

トークは自然とキャラクター同士の関係性についての話題へ移ります。加藤さんは、「どっちも癖があって、会話がスムーズに進行していかない感じが珍しい」と、スカーレットとジュリアスの独特な関係性を解説。インタビューなどで言葉にすることで、アフレコのとき以上に新たな気づきが得られるとも語りました。瀬戸さんも、当初はジュリアスに対して、「何このムカつく男!」と思っていたものの、加藤さんの解釈を聞いたことで、「ジュリアスの可愛さが見えてきた」と心境の変化を明かしました。

一方で、加藤さんが「ジュリアスにとってスカーレットは面白い存在で、飽きたくないし、彼女がなびきすぎてもつまらない」と語ると、瀬戸さんと富田さんからは「面倒くさい!(笑)」と、即座にツッコミが。さらに瀬戸さんが「現場でも『ジュリアスってどこがいいんだろう?』という話が出る」と打ち明けると、加藤さんも「僕も思ってますよ(笑)」と返し、会場の笑いを誘いました。最後には「僕はレオ派なんですよ」と、スカーレットの兄・レオナルドを推す発言をすると、瀬戸さんと富田さんも「不憫ですよね」「かわいいかわいい!」と共感。和気あいあいとした賑やかなやり取りで、会場に終始温かな雰囲気を生み出していました。

終盤の告知コーナーでは、開催中の原作コミックス×アニメイトGratte(グラッテ)コラボや、スカーレットのキャストドール化、放送・配信スケジュールをあらためて紹介。イベントの最後はキャスト陣から会場のファンへ感謝とメッセージが贈られた後、キャストからの“お願い”ならぬ“野望”が語られる場面もあり、今後の作品のさらなる盛り上がりに期待が高まる中、放送前最後のイベントを締めくくりました。
「これまでのイベントで『本当にすごい作品だ』というお話をしていたのですが、やっと実際に皆さんに観ていただけて感慨深いです。放送された際は、ぜひ周りに不況していただけたらうれしいです。
続きが気になって、早く次が観たくなるような作品になっています。映像も音楽も、そして我々の声も、すべて楽しんでいただけたらと思います!」(富田)
「『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』、まずこのタイトルを覚えるところから始めていただいて、放送まで何度も復唱していただけたらなと思います。
舞踏会シーンなどはオーケストラの編成にもこだわって収録したと聞いていますので、今後リアルイベントで生オーケストラに合わせて生アフレコができたらなと。(実現できるように)盛り上げていけたらと思います」(加藤)
「今日の先行上映会で、映像や楽曲のすばらしさ、キャラクターの表情や動きの細かさなどを、ここにいる皆さんと共有できたことがうれしいです!
まだまだ主要キャラクターが登場しますし、スカーレットがぶっ飛ばしていく悪いヤツらにも、素晴らしいキャストの方が起用されています。そうしたところも大きな見応えになっていると思います」(瀬戸)